絵本の紹介

フィリピンルーツの子どもたちと絵本 When Color Came to Town

皆さんの周りにフィリピンにつながりのある子どもはいませんか。
国際結婚でどちらかがフィリピン人の親を持つ子どもや、両親とも日本に働きに来た子どもなど背景も来日歴も様々です。
フィリピンでは学校では英語やタガログ語がつかわれていますが、そのほかに地域独自の言語を家庭や地域で使っている子どもも大変多いんです。静岡県焼津市にはビサヤ語を使う子どもたちがたくさんいます。そんな子どもたちが日本でもビサヤ語で絵本を楽しめるようにならないかと思って絵本を探しています。継承語(母語)で家族とコミュニケーションをとれればという思いです。

一つ見つけましたので、ご紹介します。ほかにも知っていたら教えてください。なかなか見つからないんです。

・英語、タガログ語版
When Color Came to Town ,Susan Dela Rosa Aragon, Adarna House
・タガログ語、ビサヤ語版
Pag-abot ni Kolor sa Lungsod, Susan Dela Rosa Aragon, Adarna House

色がない荒んだ町にある男の人が色を持ち込んで、そうしたところ。。。というお話です。
巻末には色の三原色も学べるページもあり、実は中学生の美術の支援をするときに私は使ったりしています。

ABOUT ME
さびねこ
日本語教師。外国から来た子どものためにどんな絵本が良いか、いつも考えている。絵本専門士でもある。週末は猫と遊び、テニスを楽しむ。