この街で活動を始めた理由
私は愛知県豊田市で、外国から来た子どもたちのために絵本を読んでいます。愛知県には日本語を指導する必要のある児童生徒が7,000人余りいてその数は全国一です。母語も日本語の能力も十分ではない子どもも多く見受けられます。そんな子どもたちのもとに、絵本の力を届けることがとても大切だと考え、この活動を始めました。
小さい頃から絵本を入り口に、本に親しんでもらうことが、子どもたちの言葉の力と、心の力の両方を育ててくれると信じています。
一見、「多言語」「多文化家庭」「母語支援」と聞くと難しそうに聞こえますが、絵本の読み聞かせの活動は誰でも、その人のペースでできるもので難しいことはありません。月に一回、ほんの30分、子どもたちのために時間を使ってみませんか。ただ楽しく絵本を読むだけです。
ブログを立ち上げた理由
2015年7月、日本で暮らす外国人の支援にかかわっている仲間を誘って、私はおむすびころりん愛知を立ち上げました。全国でもあまり例のない、「外国にルーツを持つ子どもと親の読書活動をサポート」する試みは試行錯誤の繰り返しでした。今も、このやり方で本当にいいのだろうかと思うこともたくさんあります。そんな私たちの積み上げてきた経験値を他地域にも公開し、「私たちはこんな風にやってるけど、なにかいい知恵はありませんか」「ひとりでも始められます、たとえばこんな風にやってみませんか」と問いかけることにしました。
おむすびころりん愛知は主要メンバー4人の小さな団体で、月に数時間だけそれぞれが関わっている活動の方法です。少人数で、皆が仕事を持っていたり、家庭の事情で忙しので、大掛かりなことはできません。きっと、この小さな絵本活動はたとえ一人でも、ほかの地域でも始められることだと思います。ちょっとやってみたい方、日本語学習支援の際に絵本を活用したい方、海外で子育てしている方などの助けになれば幸いです。