こんにちは。新しいお仲間が入りました。小学校で読み聞かせ活動を長年されてきた方です。いろいろな本を知っていて、子どもたちに届けてくださいます。日本語の先生の感覚では、ちょっと難しいのではないかと躊躇するような日本語の量と質でも、絵本に力があると子どもたちがすっと絵本の世界に入っていくのを目撃して、感心することしきりです。そんな彼女の最近の選書がG・ブライアン・カラス「ちきゅう」偕成社、庄司太一訳でした。
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「ちきゅう このおおきなのりものにのって、ぼくたちは うちゅうをたびしている。」とはじまり、45億4000万年前からの地球の移り変わりや太陽との関係などを、子どもたちにわかりやすい絵で描いています。出版社はこの絵本を宇宙科学絵本と称していますが、擬人化された地球のライフストーリーとも言ってもよい、地球に愛着を呼ぶ絵本だと感じました。
この絵本をブラジル人学校の子どもたちと楽しんだのですが、地球の反対側では昼と夜が違うことがはっきりと視覚化されていてとても分かりやすく、大人も子どもも楽しく学べるなと感じました。読み終わったあと、ブラジル人の先生が時計を見て、「今は10時13分、ブラジルは夜の10時13分」と言いました。また、赤道を境に季節が反対になっているページもありました。読後絵本を指さして、赤道はポルトガル語でなんというか子どもに尋ねたところ、「equador」と即座に答えが返ってきました。さすが赤道が国土をまたぐブラジルから来た子どもたちです。そういえばエクアドルという隣国もあります。話のスケールが大きなお話会になりました。
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